2014年5月31日土曜日

VMwareでの仮想ディスクのタイプ

VMwareでの仮想ディスクのタイプについてちょっとまとめてみた。
VMware環境で、仮想ディスクを作成する際には、

 1.Thick Provisioning (Lazy Zeroed)
 2.Thick Provisioning (Eager Zeroed)
 3.Thin Provisioning 

がある。

Lazy ZeroedとEager Zeroedの違い

 VMware上の動作としては、

 ・Lazy Zeroedは仮想ディスク作成時に、スペースを確保するものの、Zero埋めせず、初回書き込み時にブロックに対してZero埋めする。

 Eager Zeroed は仮想ディスク作成時に、Zero埋めする。
 
そのため、
 
 ・Lazy Zeroedは初期作成時の時間は短い(大容量ディスクの場合特に)。ストレージの負荷も低い。
 ・Lazy Zeroedは初回書き込み時にちょっと性能劣化が発生する(ブロックに対してZero埋めするから?)。
 ・Lazy Zeroedは、ディスク作成ではZero埋めしないので、昔のデータが残っている可能性がある(セキュリティ上リスクになる可能性がある)

となる。またEager Zeroedの特徴は上記との裏腹になるが、

 ・Eager Zeroは初期フォーマットは時間がかかる
 ・Eager Zeroは初回の書き込みが速い(比較して)
 ・すべてZero埋めするので、過去データもフォーマットされる

という違いがあるみたい。ちなみにVAAI対応したストレージを使っている場合、Zero埋めの負荷をストレージ側にオフロードすることで、性能向上を図れる。

また外部のストレージ(SANストレージなど)でThin Provisioning との組み合わせも考慮がある。
ストレージ製品によっては、Thin Provisioningを使った場合でも、VMware上のThick Provisioningの場合は、Lazy ZeroedだどろうがEager Zeroedだろうが使ったことになる。hp社製3PARでは、その場合でもZero埋めされた部分は割り当てされないため、ストレージ側のThin Provisioningの機能が活かされるみたいです。ただし、このストレージの機能が、VMwareのThinと比較したときにどれくらいのメリットがあるのか?は気になるところ。(VMware Fault ToleranceがThick/Eager Zeroedのみサポートなので、その時?)

参考

※)http://www.vmware.com/pdf/Perf_Best_Practices_vSphere5.0.pdf (31ページあたり)

※)http://h50146.www5.hp.com/products/storage/whitepaper/pdfs/3par/4aa3-4023enw.pdf

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